池ポチャから5m沈めてパーセーブ 古江彩佳は相次ぐピンチでパターが活躍
◇米国女子◇メイバンク選手権 初日(24日)◇クアラルンプールG&CC(マレーシア)◇6536yd(パー72) 【画像】黄色い虎マークがいっぱい 前週はグリーン上でことごとくチャンスを決められず、フラストレーションをため込んだ古江彩佳。この日は前半5番(パー5)で3打目のウェッジショットで作った好機を逃さず、バーディが先行した。「ひとつ入れば…」と呪文のように繰り返してきた言葉通り、6番も獲って2連続。そのパッティングは、ピンチの場面で真価を発揮した。 最も肝を冷やした局面は後半16番。もともと332ydと短いパー4は、いきなり初日にティイングエリアを前に出して248ydの設定だった。1Wで1オンを狙ったショットは打ち下ろしのグリーンにキャリーしたものの、少し左に飛んだこともあって止まらずに奥側の池に転がり落ちた。 それでも、5mほどのパーパットをねじ込むナイスセーブ。ほかにも3mほどのパーパットを決めてしのぐ場面があった。唯一スコアを落とした14番もアプローチが止まらない右奥にこぼし、最後は2mのボギーパットを入れて傷口を最小限に抑えた。
「ちょっとダブルボギーも予想したんですけど…。ひとつひとつ決めていったパーセーブが自信につながっていって、(どのピンチでも)諦めずに『入れてやる!』っていう気持ちを保てた」と少しだけ胸を張る。 伸ばし合いの展開で3アンダー「69」は26位スタート。「しっかり60台で回れたのは良かった。きょうはスコア以上に(パッティングが)うまくできたかなと思う」。最低限のラインで食らいつきつつ、しっかり感じたグリーン上の手応えが2日目以降につながっていく。(マレーシア・クアラルンプール/亀山泰宏)