井浦新「東京の山奥に住んでいた、ただのカルチャーオタク」が人気モデルに。「人との出会い」がもたらした3つの転機
若松孝二監督との出会い
井浦「それでも映画を見た監督の方たちが声をかけてくださるようになって、1年に1本くらいキャリアを重ねることができて。僕は基本的に物作りが好きなので、服を作るように映画を作っていく、その撮影現場がものすごく楽しかったんです。 自分が映画を作ることに参加できる、俳優という場所があったことで本当に救われたんですが、そんな中でも俳優という仕事をどう突き詰めていけばいいのか、10年ぐらい丁寧に模索しながら続けていきました」 物作りという自分なりの観点を通し、俳優として映画作りに関わり続けた井浦さん。そして31歳のときに、3つめのCHANGEが起こる。 井浦「僕の恩師となる若松孝二監督に出会うんです。それまでの自分は俳優ですってなかなか言えなかったのですが、ちゃんと胸を張って俳優です、と言わなければいけないと思い始めました。仕事の向き合い方やあり方も変わってきて、新しい方面からも声をかけていただけるようになりました」 人との出会いが自身を変えてきたという井浦さん。自分で自分を変えるのではなく、出会いによって必然的に変わっていく。それが、「私のCHANGEは、CHANGEしないです」の意味のようだ。 (ヘアメイク:近藤あかね、スタイリスト:椎名倉平) 井浦新(いうら・あらた) 1974年東京都生まれ。1998年、映画「ワンダフルライフ」に初主演。以降、映画を中にドラマ、ナレーションなど幅広く活動。アパレルブランド〈ELNEST CREATIVE ACTIVITY〉ディレクター。サステナブル・コスメブランド〈Kruhi〉のファウンダー。映画館を応援する「MINI THEATER PARK」の活動もしている。 『アンメット ある脳外科医の日記』(カンテレ・フジテレビ系)では、主人公・川内ミヤビの主治医で脳外科教授の大迫紘一を演じる。 THE CHANGE編集部
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