森崎ウィン初監督作「せん」SSFF & ASIA 2024グランプリに、中尾ミエら出演
アジア最大級の国際短編映画祭ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2024(SSFF & ASIA 2024)のグランプリであるジョージ・ルーカス アワードを、森崎ウィンの初監督作「せん」が受賞した。 【画像】「せん」場面写真(他19件) 6月4日から6月17日にかけて東京都内、オンライン会場で開催されたSSFF & ASIA 2024。「Illuminate Your Life~いのち照らせ セカイ照らせ」をテーマに、114の国と地域から集まった4936点の中から選ばれた約270作品を上映・配信してきた。 「せん」は田舎暮らしのおばあさんの変わらない日常に、”微細な不協和音“が聞こえ始める物語。中尾ミエ、鈴木伸之、森崎が出演し、津田健次郎が声のキャストとして名を連ねた。受賞理由としては「ある田舎の一軒家というワンシチュエーションで繰り広げられる物語ながらその背景から聞こえてくるメッセージ、音楽と役者の見事なパフォーマンス。ショートフィルムらしい圧倒的な構成力で無駄がなく、大変力強い作品。ミュージカルアクターである監督ならではの演出が光っており、グランプリにふさわしい作品であった」と明かされている。なお「せん」はライブアクション部門ジャパンカテゴリーの優秀賞、東京都知事賞も獲得している。 ライブアクション部門インターナショナルの優秀賞は、依存症に悩む若いろう者向けのリハビリ施設を舞台にした「ヤマアラシのジレンマ」。同作は全編手話で構成されている。ライブアクション部門アジアインターナショナルの優秀賞、東京都知事賞を受賞したのはインドネシアの作品「いつの日か」。目が見えない10代の少女たちの姿が映し出される。ノンフィクション部門優秀賞はバレエに励む子供を追う「ナイジェリアのバレエダンサー」、アニメーション部門優秀賞は荒れ果てた住宅街に住むきょうだいを描いた「プールのカニ」に贈られた。HOPPY HAPPY AWARDは、倉田健次が手がけた、十数年ぶりに帰郷したカメラマンの物語「十日と永遠」が受賞している。 受賞作品含むオフィシャルコンペティションノミネート作品は、6月30日までオンライン会場で特別延長配信する。 ■ SSFF & ASIA 2024 受賞結果 □ ジョージ・ルーカス アワード 「せん」森崎ウィン □ ライブアクション部門 ジャパンカテゴリー優秀賞 / 東京都知事賞 「せん」森崎ウィン □ ライブアクション部門 インターナショナル 優秀賞 「ヤマアラシのジレンマ」マテウス・リビンスキー □ ライブアクション部門 アジアインターナショナル 優秀賞 / 東京都知事賞 「いつの日か」プラディーダ・ブリファ・ラハユ □ ノンフィクション部門 優秀賞 「ナイジェリアのバレエダンサー」ジェイコブ・クルプニク □ アニメーション部門 優秀賞 「プールのカニ」アレクサンドラ・ミョッテ&ジャン=セバスチャン・アメル □ HOPPY HAPPY AWARD 「十日と永遠」倉田健次