「日本中がワンチーム」ラグビー日本代表の感謝パレード 沿道には5万人
ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会で史上初の8強進出を果たした日本代表の選手が11日、東京都千代田区の丸の内仲通りでパレードを行い、これまで声援を送ってくれたファンに対して感謝の気持ちを伝えた。
「ONE TEAMパレード~たくさんのBRAVEをありがとう~」と題したイベントには、W杯登録メンバー31人のうち28人が参加。W杯閉幕後、選手が公の場に集うのは初めてで、その姿を一目見ようと、沿道にはファンなど約5万人が詰めかけた。 パレードに先立ち、主将のリーチ・マイケル選手が「初めてのベスト8進出を実現できたのはたくさんの勇気を送ってくれた皆さんのおかげ。日本中がワンチームになったことがすごくうれしい」とファンに向けて挨拶。その後、選手たちは5グループに分かれ、約800メートルの区間を1時間かけて練り歩いた。 沿道のファンは「ありがとう」「感動した」などと声をかけていたほか、選手たちの勇姿を写真に収めていた。周辺のオフィスビルからも窓ガラス越しに手を振る姿が見られ、選手たちはこれまでの応援に対する感謝の気持ちを込めて歓声に応えていた。
日本代表のジャージーを着て駆けつけた横浜市の佐藤俊嘉さん(39)は「前から6列目くらいで見ることができた。直接ありがとうと伝えられて良かった」と満足した様子だった。また、「来月のトップリーグも見に行くし、これからも周りを巻き込んでラグビーを盛り上げることができれば」と語った。 埼玉県から家族で来ていた小学3年生の山中丈志郎くん(9)は、3歳の頃に見た松島幸太朗選手のプレーに憧れてラグビーを始めたという。「憧れの選手に会えて嬉しい。近くで見ると本当に大きかった。もっと練習を頑張って将来は日本代表になりたい」と目を輝かせていた。