菓子を配る側も楽しむ 四半世紀続くハロウィーン【長野県飯田市】
長野県飯田下伊那地域では特に古くから続いているハロウィーンパレードが26日、飯田市川路であった。仮装をして地区内外から集まった子ども141人がお菓子をもらいながら3区周辺を歩き、仮装をして出迎えた住民と交流した。 主催者は地区内在住の保育士(57)。飯伊ではまだハロウィーンが一般的ではなかった1999年に、当時住んでいた座光寺のアパート周辺で始め、2016年からは自宅を建てた川路で続けている。 26回目の今年も稲橋ホンダ商会の裏手から、主催者宅までの約800メートルを行進。茶色いカラー舗装の県道沿いには、住民や飯田OIDE長姫高校の生徒が家の前で待ち受け、「トリック・オア・トリート」(お菓子をくれないといたずらしちゃうよ)と話す子どもに用意した菓子を手渡した。 川路では「家族の触れ合いにつなげたい」(主催者)という考えから手作り感を大切にしており、家庭で手縫いした衣装を着てくる子どもの姿も。オレンジのカボチャはハロウィーン用に栽培している。 沿道の家庭も回数を重ねる中で「自分たちも楽しもう」という機運が徐々に高まり、日用品をアレンジして家の前を飾り付けたり、自分たちも仮装をするなど、長く続いているイベントならではのムードが漂っている。 仮装をした弟、母親と3人で参加した女子児童(10)は、ゴール地点で記念撮影を楽しむと「今年も楽しかった」と笑顔で話した。 主催者は「長く続けているので常連さんも多くいる。『また来年も来たい』という声が多く聞けてよかった」と話した。