福島で鳥インフル確認 野生のオオハクチョウ、県内で本年度3例目
福島県は15日、福島市松川の住宅街で衰弱した状態で回収された野生のオオハクチョウ1羽から鳥インフルエンザの陽性反応が出たと発表した。本年度、県内で鳥インフルエンザが確認されたのは会津若松、いわき両市に続き3例目。 住民が13日、衰弱したオオハクチョウを発見。県が同日行った簡易検査では陰性だったが、環境省による遺伝子検査で14日に陽性と判明した。オオハクチョウは13日に死んだ。 環境省は重症化しやすい高病原性ウイルスかどうか調べており、早ければ18日にも結果が判明する。 環境省は14日付で、発見場所から半径10キロ圏を「野鳥監視重点区域」に指定した。県や福島市が監視態勢を強化しており、28日間連続で新たな感染が確認されなければ解除される。県によると、死骸の発見場所から半径3キロ圏には養鶏場が1カ所あるという。 鳥インフルエンザウイルスは通常、人に感染しない。県は死んだ野鳥を素手で触らず、野鳥の排せつ物などに触れてしまった場合は手洗い、うがいをするよう呼びかけている。
福島民友新聞社