ハマス壊滅なければ恒久的停戦あり得ない、イスラエル首相が再表明
(ブルームバーグ): イスラエルのネタニヤフ首相は3日、パレスチナ自治区ガザでのイスラム組織ハマスとの戦争について、ハマス壊滅を含め、同国が求める条件が満たされない限り恒久的な停戦はあり得ないとの考えを改めて強調した。
イスラエル首相府によると、ネタニヤフ氏は議会外交・国防委員会の会合で、人質解放を目的とする戦闘の一時停止には応じる用意があるが、その後の展開については一段の協議が必要だと述べた。バイデン米大統領が5月31日に提示した恒久停戦案については、パッケージの一部に過ぎず、公表されていない詳細があると述べたが、それ以上の具体的な言及は避けた。
バイデン大統領、ハマスとイスラエルに停戦訴え-3段階の工程表 (1)
ネタニヤフ首相はまた別の声明文で、イスラエルは戦争開始以降の約8カ月にわたり、人質解放のために「数えきれないほどの手段」に取り組んでいると説明。ハマスの壊滅を目指しつつ、人質の安全な帰還を確保することは可能だとも述べた。
ネタニヤフ氏はこれに先立つ週末、バイデン氏の恒久停戦案に賛同しているとの見方を即座に否定。ハマスの統治能力と軍事力の破壊は譲れない目標であるが、ホワイトハウスが発表した停戦案の概要には具体的に記載されていないと述べた。
イスラエル、ハマス壊滅まで戦闘継続の決意-バイデン氏の発言に反発
原題:Israel Says No Permanent Cease-Fire Unless Hamas Is Destroyed(抜粋)
--取材協力:Akayla Gardner.
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Alisa Odenheimer