顔を白く化粧し、踊りを披露する青年や子どもたち＝4日午前8時半ごろ、沼津市の大瀬崎付近

　駿河湾に春の訪れを告げる「大瀬まつり」が4日、沼津市の大瀬崎にある大瀬神社で開かれた。市内各地の漁港から大漁旗や紅白幕で華やかに飾った漁船「踊り船」が集まり、豊漁と航海の安全を祈願した。

顔を白く化粧し、踊りを披露する子どもたち＝4日午前7時45分ごろ、沼津市西浦江梨付近の海

　早朝まで降っていた雨がやみ、神社近くには多くの見物客が訪れた。海上の踊り船では長じゅばんをまとい、顔を白く化粧した青年や子どもたちが「勇み踊り」を披露。「ちゃんちゃらおかし、ちゃらおかし」という独特なかけ声に合わせて扇を手に踊った。踊りに加わった同市西浦江梨の小林龍征君（11）は「船の上でみんなと踊るのが楽しかった」と笑顔を見せた。

装飾を施し、大瀬崎に向かう船＝4日午前7時10分ごろ、沼津市西浦江梨付近の海

　飛龍高の和太鼓部や、沼津市立高と中等部のバトン部も演舞を披露し、会場を盛り上げた。