旧ビッグモーター、佐賀県に原状回復費用約270万円を納付 街路樹が枯れ、除草剤成分が検出された問題で
中古車販売会社の旧ビッグモーター佐賀大和店(佐賀市)前の街路樹が枯れ、土壌から除草剤成分が検出された問題を巡り、佐賀県は1日、同社側から原状回復などに関する費用が納付されたことを明らかにした。同社側と協議した上で県が請求していた。 費用は枯れた樹木の撤去や植樹帯の舗装などに要した約270万円で、7月に入金された。県は同社側に歴代の店長への確認を求めていたが、最終的に除草剤が使用されたかどうかは特定できなかったという。 県は2017~22年、同店前の国道263号沿いで枯れているのが確認された街路樹11本を撤去した。同様の事例が全国で発覚して社会問題化し、県が昨年8月に街路樹跡を含む周辺の土壌を採取して調べた結果、除草剤の成分が検出されていた。 問題を巡っては、県の被害届を受けて県警が捜査し、容疑者不詳のまま器物損壊の疑いで書類送検した。佐賀地検は7月31日付で不起訴処分とした。
中島幸毅