西武・おかわり君が孤軍奮闘 今季初4番で通算475本塁打&350二塁打「自分のためにもいい打席に」
(パ・リーグ、ロッテ8-1西武、5回戦、ロッテ5勝、6日、ゾゾマリン)3試合ぶりに先発出場し、今季初の4番に入った西武・中村剛也内野手(40)が孤軍奮闘した。 四回1死から右翼へ二塁打を放ち、史上47人目の通算350二塁打を達成すると、九回には4号ソロを左翼席に運んだ。風速12メートルの強風を引き裂く一撃に、「芯で打ったので。どれだけ点差が離れていても応援してくださる方はおられると思うし、自分のためにもいい打席にしたいと思っていたので、点差はあったけど集中力を切らさずにいけた。いいホームランだった」と振り返った。 これで田淵幸一(西武)を抜く通算475号。歴代10位の金本知憲(阪神)にもあと1本と迫り、「(田淵氏を)超えられてうれしいですし、また一本一本積み重ねていきたい」と話した。 ただ、アギラ―を4月24日のオリックス戦以来スタメンから外した打線は機能せず、結果として中村の一発で2試合連続の零敗を免れるのがやっと。チームはロッテ戦5戦5敗。今季はソフトバンク戦でも開幕6連敗を記録しており、同一シーズンに複数球団から開幕5連敗以上は1979年(阪急、近鉄、ロッテの3球団)以来、45年ぶりの屈辱だ。 5月に入っても深刻な貧打が続く中、松井監督は「何とか、明日(7日)一つというところで。あのままやられるより、(最終回に)点が入ることで、流れもこっちに来ますし、そういう意味でもまた明日」と声を絞り出した。(東山貴実)