「写真だけの結婚式」でシェア1位、高収益IPO銘柄の勝ち筋
主力は、結婚式と同様に衣装を身に着けヘアメイクして撮影するフォトウェディング事業だ(写真:デコルテ・HD)
2021年6月東証マザーズに上場したデコルテ・ホールディングスは複数の事業への進出、撤退を経て現在はフォト事業に集中している。結婚式と同様に衣装を身に着けヘアメイクして撮影するフォトウェディングが主力で、撮影組数シェアは国内1位(2018年時点)。家族向けのアニバーサリー(記念日)フォト「HAPISTA(ハピスタ)」を第2の事業柱へ育成中だ。小林健一郎社長に今後の事業戦略について聞いた。 ――2018年時点で約521億円規模とされるフォトウェディング市場の成長性について、どのようにお考えですか。 新型コロナウイルスの感染拡大前から、結婚式に対する価値観は変化していた。挙式・披露宴を行わない、いわゆる「ナシ婚」層が増加。そのナシ婚層の間でフォトウェディングの認知度が高まっている。 挙式・披露宴を挙げる層でも、挙式当日以外に撮影する「別撮り」のニーズが増えている。ナシ婚の撮影と別撮りを合わせたフォトウェディングの(婚姻組数に占める)実施率は現在約50%。今後も実施率が高まり、市場は安定的に拡大していくと考えている。 ――コロナ禍により挙式・披露宴の延期が相次いだことで、結婚式場でもフォトウェディングに力を入れるところが出てきました。どのように他社と差別化していくのでしょうか。
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三上 直行