阿蘇地域のカヤ、万博向けに初出荷 パビリオンの屋根材に使用
公益財団法人阿蘇グリーンストック（阿蘇市）は17日、2025年に開幕する大阪・関西万博でパビリオンの屋根材としての使用が決まっている阿蘇のカヤを初出荷した。11月までに数回に分けて、計約2400束（1束あたり6キロ）を出荷する。 阿蘇地域のカヤは、天草市出身の放送作家・小山薫堂さんが監修するパビリオンの屋根材で使用される。阿蘇のほか、岡山県真庭市や静岡県御殿場市などのカヤも使われる。 この日は、財団職員6人が、同市波野の旧楢木野小体育館に保管するカヤ約300束をトラックに積み込んだ。財団職員が、一晩かけて会場に輸送する。 同財団でカヤを管理する山本保孝さん（55）は「出荷を心待ちにしていた。万博を機に阿蘇地域のカヤの魅力が広まればうれしい」と期待を込めた。（小田喜一）
