LIVゴルフ選手の宿は1泊30万円!? 観戦チケット代は/最新リポート後編
◇LIVゴルフリーグ◇マヤコバ 最終日(4日)◇エル・カマレオンGC(メキシコ)◇7116yd(パー71) 【画像】LIVへ電撃移籍 ジョン・ラームの最新クラブセッティング サウジアラビア政府系ファンドが支援する「LIVゴルフ」の2024年シーズンが開幕した。今季からジョン・ラーム(スペイン)が加わり、ティレル・ハットン(イングランド)も移籍するなど、相変わらず話題は多い。開幕戦のメキシコから最新の情報をお届けする後編では、選手へのホスピタリティやチケット代、競技フォーマットの詳細についてリポートする。
選手たちの経費はゼロ 一泊30万の高級ホテル
基本的に選手とキャディの遠征費はLIV側が負担する。厳密に言えば、各チームに与えられる予算内で、各チームがやり繰りを行う。なにかと高額マネーが取りざたされるLIVゴルフだが、青天井というわけではない。例えば飛行機のチケットは、選手はビジネスクラス、キャディはエコノミークラスの上位席(プレミアムエコノミー等)に分かれるケースが多い。
宿泊先も選手は高級ホテル、キャディは少し安価な別のホテルといった具合。開幕戦「マヤコバ」の選手用ホテルは、メキシコの高級リゾート地ということもあり、1泊30万円近くするグレードだ。実際に宿泊した香妻陣一朗に話を聞くと、「ホテル内に川が流れていてクルーズもできる」とにわかには信じられない規模のリゾート感。ホテル内のプレーヤーズラウンジで毎晩、自由に食事をとり、お酒をのむことができる。 現地での移動は、空港から送迎車があるのでレンタカーを借りる必要はない。つまり、選手は大会期間中に経費を負担することはほぼなく、最下位(54位)で終えたとしても5万ドル(約700万円)の賞金が入る。マイナスがなく、プラスしかないトーナメントなんて、賞金を稼ぐことが生業のプロゴルファーからすれば夢のような感覚だろう。しかも賞金は米ドルで入るので、円安の現状だと、香妻などはかなりお得感があるはずだ。
試合を見るには? チケットはいくら?
観戦チケットはインターネットで購入できる。チケットには複数のグレードがあり、「マヤコバ」では496.05メキシコペソ(約4300円)から。メジャーチャンピオンが多くいる選手たちのプレーが見られるのであれば、お手頃な価格のように思える。第2戦「ラスベガス」のチケットは同じランクで53ドル(約7800円)と、トーナメントや開催時期によって価格に多少のバラつきがあるようだ。 LIVでは試合後に必ず欧米の有名なアーティストのコンサートがあり、メキシコでも土曜日に米国の音楽ユニット「ザ・チェインスモーカーズ」のライブが行われた。ゴルフ観戦のチケット代を払えばライブも楽しめるので、お得感がだいぶある。