仙台・太白の連続不審火、放火か 仙台南署がパトロール強化
仙台市太白区上野山地区などで4日未明に起きた連続不審火で、仙台南署は放火とみて調べるとともに、周辺地域でのパトロールを強化するなど警戒を強めている。 【地図】太白区内で発生した不審火 署によると、4日午前3時50分ごろに上野山1丁目で、午前4時半ごろにひより台で、それぞれごみ集積場から出火し、置かれていたごみなどが燃えた。さらに午前6時半ごろ、太白1丁目のごみ集積場で燃えた跡があるのを聞き込み中の署員が発見した。いずれもけが人はいなかった。 3件の火災はいずれも住宅地の火の気がない場所で発生していた。約2時間半の間で、半径約500メートルの範囲に集中した。署は放火の疑いで捜査している。周辺でのパトロールを強化し、署員のほか機動警ら隊の応援も受け、昼夜、不審火があった地区を重点的に見回る態勢を取る。 ひより台地区に住む無職女性(87)は「物騒なことはほとんどない地域なので怖い。今後も不審火が続かないか不安だ」と話す。上野山地区の女性(88)は「山に火が燃え移ったら大変。原因が分かるまで夜が心配だ」と語った。
河北新報