メキシコCPI、3月は+4.42% 予想下回る
Natalia Siniawski [9日 ロイター] - メキシコ国家統計地理情報局(INEGI)が9日発表した3月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比4.42%の上昇だった。上昇率は2月の4.40%をやや上回ったが、ロイター調査予想の4.50%を下回った。 季節未調整の前月比は0.29%の上昇だった。変動の大きい食品とエネルギーを除くコア指数は前年同月比で4.55%、前月比で0.44%上昇。コアの前年比上昇率は2月の4.64%、ロイター調査予想の4.62%をいずれも下回った。 パンテオン・マクロエコノミクスの中南米担当チーフエコノミスト、アンドレス・アバディア氏は「3月はコア指数の上昇幅が2020年以来で最小だった」と述べ、インフレの基調的な動きが改善したことでメキシコ中銀はタカ派的な姿勢が和らぐ可能性があるとの見方を示した。また、景気回復の足取りが鈍く、通貨ペソ反発の効果が遅れ、金融環境が引き締まっていることから、インフレは向こう数カ月にわたり鈍化基調が続くと予想した。