挑戦する中小、サポートを 名商、河村市長らと懇談会
名古屋商工会議所は2日、名古屋市中区の同会議所で、名古屋市の河村たかし市長ら幹部との懇談会を開いた。市の2025年度の施策や予算編成にあたり、嶋尾正会頭(大同特殊鋼相談役)が河村市長に市への要望書を手渡した。中小・小規模事業者の支援や産業振興、地域振興の大きく三つに関して協力などを求め、名商の役員と市の幹部らが意見交換した。 懇談会の冒頭、嶋尾会頭は「中小企業、とりわけ小規模事業者は、新型コロナの影響による売り上げの減少から、十分に回復できている状況にあるといえない。物価高騰や人手の確保に悩む事業者は数多くいる」と説明。「強く柔軟な中小、小規模事業者の体質づくりや挑戦する中小企業のサポート、スタートアップをはじめとする新たな価値を生み出す企業の創出」に関して、市の施策拡充や強化などを要望した。 河村市長は「産業をつくり、雇用を守って子どもたちが楽しい人生を送っていけるようにすることが一番大事だ」と話し、事業者支援などに協力していく姿勢を示した。