旭川大雪ボーイズがコールド連勝で首位に浮上…ナガセケンコー杯北海道支部春季リーグ戦
◆ナガセケンコー杯◇第33回北海道支部春季リーグ戦 第6~7節(1~2日・旭川スタルヒンほか) 9連覇を狙う旭川大雪ボーイズは、第7節のダブルヘッダーで旭川道北ボーイズに18―0、札幌ボーイズに7―0と連続コールド勝ち。5勝1分けで首位に浮上した。札幌豊平ボーイズも札幌手稲ボーイズを10―2で下し、5勝1分けの同率首位。8日の最終節で両者の勝ち点が並んだ場合、得失点差で優勝を決める。 **** 旭川大雪がダブルヘッダーで底力を見せ、伯仲のV戦線をリードした。西大條敏志監督はこの先の得失点差争いも視野に入れ、波がある打線よりも「点を与えない」ことを重視。その期待に応え、“ダブルエース”が快投で連勝を支えた。 旭川道北戦では背番号1の左腕・後藤優弥(3年)が「点を取っても取られては意味がない」と気合の投球で4回無安打6Kの0封。4回に1四球を出して「締めきれなかった」と謙虚に反省しつつ、「ストライクが先行し、決め球(外角直球と沈むスライダー)も思い切って投げられた」と納得顔を見せた。 続く札幌戦では最速128キロの右腕・北浦出雲(3年)が燃えた。4回まで1安打5Kで0を並べ、2番手・松木瞭弥(3年)と無失点リレー。1月に右肘を痛めた影響でリーグ前半までは本来の力を出し切れなかったが、「1週間前からベストに近くなってきた」と豪快に腕を振り、中軸としても2試合で5打数3安打3打点とフル回転した。 第6節までは同じく無敗の札幌豊平が得失点差でリードしていたが、第7節の連勝で旭川大雪が2点上回った。第1節の直接対決はドロー。最終節の結果次第で、混とんとするV争いは得失点差の勝負となる可能性がある。「まずは(札幌手稲に)勝つことが大前提。その上で点をやらないようにしたい」と後藤。デッドヒートは最後の最後まで目が離せない。 (石井 睦) 〇…札幌は旭川大雪に敗れ、2勝5敗(順位未確定)で終了した。前日の札幌豊平戦では11―18と乱打戦を展開したが、この日はわずか1安打で三塁も踏めず。5月に就任したばかりの田頭広明監督は「もう少しやれると思ったが、厳しいですね」と苦い表情で総括した。今季途中で勇退した寺西俊一・前監督の「基本を大事にする野球」を踏襲し、「トーナメント戦に向けて課題を修正していきたい」
報知新聞社