「軍師官兵衛」子役は遺体損壊、「子連れ狼」大五郎役は殺人犯に…名子役から転落した人のそれぞれの事情
あの大五郎も
名子役として活躍しながら、とんでもない事件を起こしてしまったと聞いて真っ先に思い出すのは、1973年から日本テレビ系で放送された、萬屋錦之介さん主演の時代劇「子連れ狼」で、主人公・拝一刀の息子・大五郎を演じた西川和孝受刑者(56)だろう。 西川受刑者は高校卒業後に芸能界を引退。沖縄でマリンスポーツ関係の会社に勤めていた。結婚して3人の子どもが生まれると、新潟県へ転居しスイミングプールを経営していた。95年に新潟県白根市(現在の新潟市南区)市議会議員選挙に上位当選し、“大五郎議員”として一躍時の人となる。だが、女性問題や金銭トラブルから、99年の選挙には出馬しなかった。ラーメン店や雀荘の経営に乗り出すも、ことごとく失敗する。同年11月、店の資金をめぐるトラブルから知人男性を殺害し、香港からタイへ逃亡したが、国際手配で逮捕。2000年10月に新潟地裁で無期懲役の判決を言い渡され、確定した。 ちなみに、映画版の「子連れ狼」で大五郎役を務めていた元俳優はミリタリーマニアで、タイで戦車に乗ったり、射撃を行ったりしていた。04年に拳銃密輸事件の共犯者として逮捕・起訴されている。 明石家さんま(68)がMCを務めたフジ系のバラエティー番組「あっぱれさんま大先生」に生徒役で出演し、一躍人気者となったのがタレントの内山信二(42)だ。同番組には7年4カ月にわたってレギュラー出演したが、14歳の時に同番組が終了。後に、16歳の時には収入が無くなったことを明かしていたが、それは自身の言動が原因だったという。 「さんまさんにかわいがられていたことから、彼はすっかり天狗になっていました。周りの大人達を完全に見下しており、親に対しても『アンタより稼いでるんですけど!』と言い返したり、スタッフの靴に瞬間接着剤を塗るいたずらをしたり、マネージャーに英語の授業を代わりに受けさせるなど悪行三昧。仕事がなくなったのは自業自得でした」(同局関係者) 19年11月に一般人女性と結婚し、2人の子供に恵まれたが、子供たちも芸能界入りするのかが注目される。ちなみに、内山と同じく初期から同番組のレギュラーだった山崎裕太(43)は、大手事務所・ホリプロに所属し俳優としてコンスタントに活動をこなす、元子役の成功例だ。 「『さんま大先生』のような番組では、とにかく子役はチヤホヤされます。スタッフたちはやたらと持ち上げてしまうので、親がちゃんとしつけたり叱ったりできない子は、どんどん天狗になってしまいます。とはいえ、現場での最優先は子供たちの機嫌をとって、とにかく番組を作る(放送する)こと。山崎さんは大手の所属ということもあって、きちんと教育されたので長く俳優を続けられたのです」(同前)