現役時代の井野卓氏

2年連続でセ・リーグ5位に終わったヤクルトが、元捕手の井野卓スコアラー(40)を1軍バッテリーコーチに配置転換させる方針であることが7日、分かった。今季は嶋基宏ヘッドコーチ(39)がバッテリー部門を兼任していたが、来季は高津臣吾監督(55)を作戦面で支えるため、ヘッドコーチに専任するとみられる。 【写真5枚】「強肩」「Forever 31」ガムテープで作った山崎晃大朗の背番号を背負って練習に臨む村上宗隆らヤクルトナイン 3年ぶりのV奪回へ、データ分析にたけた専任コーチを置き、バッテリー部門を強化する。今季のチーム防御率3.64はリーグワースト。高津監督も5日のシーズン最終戦(対広島、マツダ)後に「やっぱりピッチャーで勝たなきゃというところ」と口にしていた。 井野氏は、群馬・前橋工高から東北福祉大に進み、2006年にドラフト7位で楽天に入団。12年オフに巨人に移籍し、15年からはヤクルトでプレーした。20年の現役引退まで通算148試合に出場し、巧みなリードと何事にもひたむきな姿勢で投手陣、首脳陣からの信頼も厚く、21年から現職だった。 また、伊藤智仁投手コーチ(53)が現職を離れ投手を育成する新設ポストに就任する方針のため、小野寺力2軍投手コーチ(43)が１軍に配置転換される予定。バッテリー部門のテコ入れを図り、強化する。