夏でもカキ?生で食べられる糸島産・岩ガキが旬
テレQ(TVQ九州放送)
「海の幸」でいま旬を迎えているのが… LIBROM(リブロム) 西島光輝さん 「失礼します。こちらが糸島産の岩ガキになります」 そう海のミルク「カキ」。カキといえば冬の時期の「真ガキ」が有名ですがこの「岩ガキ」は夏の時期の6月から9月ごろまでが旬だといいます。 記者 「かんだ瞬間に磯の味が広がって、とてもミルキーでおいしいです。冬のカキとはまた違ったクセのない後味がすっきりした味になってます」 「岩ガキ」の一番の特徴はこの大きさ。冬の真ガキの4倍を超えるものもあるといいます。オリジナルのお酒を提供しているこちらの店舗では2年前から岩ガキをメニューに採用。外国人観光客にも大好評です。 LIBROM 西島光輝さん 「フランスのパリからお客さんが来られて、とてもこのカキを食べて感動していました。こんなカキ食べたことないって」 「顔を見れば分かるんですけど涙が出そうな顔をしているのでおいしいのかなと思います」 夏でも生で食べられる人気の岩ガキを養殖している糸島市の岐志漁港。年間約4150キロを生産しています。 漁師 仲西一男さん 「綺麗に 洗って削って、それをまた殺菌水に入れて、そっから販売する。結構手間かかるんですよ」 この漁港で岩ガキを扱うようになったきっかけは新型コロナの流行だったといいます。 糸島漁業協同組合 鹿毛俊作さん 「コロナで販売先がなくなったんです。もうお客さんが来んけん、飲食店自体がストップした」 冬のカキ小屋の営業ができず、途方に暮れていましたが夏場の収入を少しでも増やすため目を付けたのがこれまで多く市場に出してこなかった岩ガキでした。 漁師 仲西一男さん 「岩ガキをちょっと味見した。おいしかったけんね。これ絶対売れると思って種を譲ってもらって養殖を始めた」 コロナ禍の巣ごもり需要も後押ししネット通販など売り上げが拡大。まさにピンチがチャンスとなりました。しかし課題もあります。 糸島漁業協同組合 鹿毛俊作さん 「全国的にもやっぱり糸島は岩ガキの知名度がない」 福岡のカキの養殖量は全国8位。トップの広島や2位の宮城などと比較するとまだまだ少ないのが現状です。今後、飲食店と連携してイベントを開くなどして「福岡のカキ」のブランド化を図る考えです。 糸島漁業協同組合 鹿毛俊作さん 「冬場は真ガキ、夏場は岩ガキっていうイメージがついてそこで漁師の収入が増えれば、漁師の後継者もできて漁村が活性化する」
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