平均10・94%の値上げへ 運営審議会が料金改定答申 三芳水道(千葉県)
館山市、南房総市富浦、三芳地区に給水する「三芳水道企業団」の水道料金について話し合ってきた同企業団水道事業運営審議会(眞汐眞一会長・委員10人)は1月29日、平均10・94%増の料金改定をするよう同企業団に答申をした。 10月1日からの予定で、答申どおりに改定されれば、平均的な家庭(メーター口径13ミリ、1カ月の使用量20立方メートル)で、1カ月当たりの水道料金は4598円(税込み)となり、現在より510円の値上げになるという。 同企業団が昨年7月に諮問し、同審議会では5回の会議を重ねて話し合ってきた。人口減少などで水道料金収入の減少が見込まれる一方、老朽化が進む水道管の更新費用や物価高騰による経費がかさみ、経営の悪化が懸念される中、安定的な経営を維持するため平均10・94%増の料金改定を答申した。 料金収入を15%増やす案も含めて議論していたが、市民にとって急激な増加にならないよう、平均10・94%の増加にとどめたという。また、答申では水道料金の値上げは市民生活に大きな影響を及ぼすことから、十分な期間を設けて周知するよう求めた。 答申書は、館山市役所で眞汐会長から同企業団企業長の森正一・館山市長に手渡された。答申を受け同企業団では、料金改定の条例改正案を15日にある同企業団議会に提案。議決されれば10月1日からの改定が決定する。料金改定は、消費税増税時を除くと平均5%増とした平成30年4月以来となる。 同企業団によると、同企業団の令和4年度現在の給水件数は2万8832件で、5万1215人に給水している。