口之島沖 韓国籍タンカー座礁事故 化学物質が漏れたか?10管が注意呼びかけ 鹿児島県
鹿児島放送
十島村の口之島沖で韓国船籍のタンカーが座礁した事故で、現場付近の空気中からタンカーに積まれていた化学物質とみられる成分が確認されました。 今月16日、韓国船籍のタンカーが口之島から北西におよそ5キロの海上で座礁した事故。タンカーは自力で航行できず、現在も現場に残されています。 タンカーに積まれている化学物質が空気中に漏れている可能性もあります。 【十管 坂巻健太本部長】 「船舶所有者側の調査において、積載している積み荷「シクロヘキサン」と推定される成分を事故船舶付近の空気中で確認しております」 船に積まれている「シクロヘキサン」は引火性が高く、吸い込むとめまいや頭痛が起こることもあるとされます。 現在のところ健康被害や環境への影響は確認されていませんが、23日実施された調査では、船から30メートル離れた場所で基準を超える数値が確認されていて、十管は付近を航行する船などに対して、現場に近づかないよう注意を呼びかけています。フェリーとしま2の運航には影響はないということです。 また十管はマリンレジャーなどが盛んになるゴールデンウィークを前にあさってから安全推進活動に取り組みます。海で活動する際は、ライフジャケットの常時着用のほか、通信手段の確保などを呼びかけています。