チャールズ国王、正確な病名を明かさない理由とは 治療は来年も続く予定
今年1月に前立腺肥大症の手術を受けたチャールズ国王。その際、がんにかかっていることが明らかになった。国王は2月にそれを公表、治療を始めていることを報告した。王室は前立腺がんではないことを公表したが、それ以上詳しい病名については明かしていない。その理由について王室関係者が話している。 【写真】チャールズ国王がパパの表情を見せたレアなスナップ集
関係者は新聞「ロンドンタイムズ」に「国王ががんの種類を明かさなかったのは、特定の病に焦点を当てたくなかったからだ」と話している。「病気と闘っている人たちの多くに手を差し伸べられるようにするための意識的な選択だった」。もし国王ががんの種類を特定したら、その病気の人たちだけが国王の言葉に励ましを見出す結果になりかねない。それを避けるためだったと関係者は語っている。国王が前立腺肥大症であることを公表後、英国の国民保健サービスのウェブサイトでは前立腺肥大に関する検索が1,000%も増加したことを踏まえると、国王の判断にも頷ける。
ちなみに国王のがんの治療は今も続行中。関係者は放送局「スカイニュース」に「いい方法に向かっている。うまくコントロールされた状態で、治療は来年も続くだろう」と語っている。その言葉を裏付けるように、ある側近は「英国王室は来年国王と王妃が外国を訪問する予定を立てている」と仄めかしている。国王は今年10月、サモアとオーストラリアを訪問している。
ちなみにウィリアム皇太子も、来年はキャサリン皇太子妃との外遊を検討していることを明かしている。今年は病気の影響で大変な1年を過ごした英国王室。来年は華やかな場面がたくさん見られそう。