『湖の女たち』©️2024 映画「湖の女たち」製作委員会

　5月17日に公開される福士蒼汰と松本まりかのW主演映画『湖の女たち』の本予告とポスタービジュアルが公開された。 【写真】松本まりか×福士蒼汰の“危ない関係”を捉えた場面写真（複数あり） 　本作は、吉田修一の同名小説を『日日是好日』『星の子』『MOTHER マザー』の大森立嗣が監督・脚本を務め映画化したミステリー。第35回モスクワ国際映画祭で日本映画48年ぶりとなる審査員特別賞を受賞した『さよなら渓谷』のタッグが実現した。 　琵琶湖近くの介護施設で百歳の老人が不可解な死を遂げた。老人を延命させていた人工呼吸器の誤作動による事故か、それとも何者かによる殺人か。謎を追う刑事たちと介護士の女、そして過去の事件を探る記者の行方は、湖に沈んだ記憶にのみ込まれていく。 　刑事・濱中圭介を福士、事件が起きた施設の介護士・豊田佳代を松本がそれぞれ演じる。 　 　公開された本予告では、椅子に座る刑事の濱中圭介（福士蒼汰）の前に裸の介護士の豊田佳代（松本まりか）が土下座をしている場面からはじまる。そして、佳代の絞り出すような「私がやりました」という声とともに、バッハ「無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ」のパルティータ第2番ニ短調に含まれる「シャコンヌ」の切り裂くような旋律が流れ出す。圭介と伊佐美（浅野忠信）の執拗な取調べに「うちはやってないんや」と泣き叫ぶ介護士・松本（財前直見）、そして危うい関係を深めていく圭介と佳代の姿が次々と映し出されていく。「こんな人生望んでたんと違うよな」という圭介のセリフの一方で、事件を追う週刊誌記者・池田（福地桃子）が事件の背景に旧日本軍731部隊の存在があったことを知り、佳代の働く介護施設で亡くなった100歳の老人の妻・松江（三田佳子）と対峙する様子も確認できる。 　ポスタービジュアルは、圭介と佳代の「理屈では説明できない抗えない力」で引き寄せられ、溺れていく関係が表現されている。福士と松本は実際にプールに入り、水中で撮影を行った。まるで湖に沈んでいくように水中に漂う姿が捉えられている。