元世界6位ベレッティーニ 復帰戦で逆転勝ち「プレーできたことにただ感謝」<男子テニス>
アリゾナ・テニス・クラシック
男子テニスのアリゾナ・テニス・クラシック(アメリカ/フェニックス、ハード、ATPチャレンジャー)は12日、シングルス1回戦が行われ、ワイルドカード(主催者推薦)で出場している世界ランク154位のM・ベレッティーニ(イタリア)が同85位のH・ガストン(フランス)を3-6,6-3,6-1の逆転で破り、約6ヵ月ぶりの復帰戦を白星で飾るとともに初戦突破を果たした。 【アルカラス、ズベレフらBNPパリバOP組合せ】 27歳で元世界ランク6位のベレッティーニは昨年8月の全米オープン(アメリカ/ニューヨーク、ハード、グランドスラム)2回戦の途中に右足首を捻り途中棄権。試合後は車いすで会場をあとにするなど長期離脱の可能性を指摘されていた。 実際、昨シーズンはこの試合が自身最後の試合となり、リハビリに集中。昨年10月には約13年連れ添ったヴィンセンツォ・サントパードレコーチと関係を解消した。 6ヵ月ぶりの公式戦となったこの日、ベレッティーニは第1セットを落としたものの第2セットでは5本のサービスエースを決めるなどサービスゲームでわずか5ポイントしか落とさないプレーを披露。ガストンに1度もブレークポイントを与えずにセットカウント1-1に追いついた。 ファイナルセット、勢いに乗るベレッティーニは4度のブレークに成功。自身も1度ブレークを許したが、1時間40分で逆転勝ちをおさめた。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはベレッティーニのコメントが掲載されている。 「とても長かった。最後の試合から7ヵ月近く経っている。第1セットを落とした後、そうやって自分に言い聞かせたんだ。プレーできたことにただ感謝しているよ」 2回戦では第8シードのA・カゾー(フランス)と世界ランク150位のA・ウォルトン(オーストリア)のどちらかと対戦する。 同日には世界ランク84位のD・ガラン(コロンビア)や同179位のD・クドラ(アメリカ)が初戦突破を決めている。