【フィリピン】フィリピン海の温度上昇、世界平均の3倍
世界気象機関(WMO)が発表したアジアの気候状況に関する最新の報告書によると、フィリピン海では世界平均よりも3倍以上速いペースで海面温度が上昇している。 2023年は北太平洋地域の平均海面温度は史上最高を記録し、アラビア海北西部や日本東部の海の温暖化率も世界平均の3倍だった。北極海でも海洋熱波が観測された。 アジアは23年に気候変動を原因とする自然災害の影響を最も受けた地域だった。洪水や暴風雨が多くの死傷者を出し経済にも打撃を与えた。 世界気象機関のサウロ事務局長は「23年はアジアの多くの国で記録的な猛暑となり、干ばつや洪水、暴風雨などの極端な状況に見舞われた」と指摘した。