高知県立高知城歴史博物館で開館以来初となる服飾をテーマにした企画展「武家の服飾ー山内家伝来装束の世界ー」
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高知市で土佐藩・山内家に伝わる「服飾」をテーマにした企画展が開かれています。 高知城歴史博物館で開かれている企画展「武家の服飾ー山内家伝来装束の世界ー」。開館以来初となる服飾をテーマにした企画展で、歴代土佐藩主の陣羽織などが並んでいます。 【写真を見る】高知県立高知城歴史博物館で開館以来初となる服飾をテーマにした企画展「武家の服飾ー山内家伝来装束の世界ー」 こちらは2代忠義の具足下着です。これらは立ち襟であり、袖付けや袖山に装飾があるなど特徴があります。 この特徴から忠義は南蛮貿易で日本を訪れていたヨーロッパの人の服装=南蛮衣装の影響を受けていたということが分かるということです。 また、山内家の服飾には全国的にも珍しい特徴が。 (高知城歴史博物館 丸塚花奈子 学芸員) 「一つ大きなポイントとして『白い陣羽織』というものがあります。江戸時代後期に編さんされた地誌の中で、忠義が『白い陣羽織は初代一豊の軍法によれば、藩主1人のものである』と言ったというエピソードが載っています。そういったところから、『白い陣羽織』というのは、山内家にとって恐らく“大きな意味を持っていた”と考えています」 (リポート:平賀吏桜) 「こちらは能の衣装が展示されているコーナーです。ご覧のように様々な衣装が展示されています。中でも特に目を引くものがあるんです。それがこちらです。全て金の糸を使って仕立てあげられているということなんです。当時見て人も目を奪われたことでしょうね美しいです」 金箔で作った糸=金糸で織り込まれた「唐織(からおり)」。特にこちらは全てを金糸で織り込んだ最上級のものだといいます。どの藩主のものかはわかっていませんが、能好きとして知られる12代豊資か15代豊信のものであったのかもしれないと想像が膨らみます。 (高知城歴史博物館 丸塚花奈子 学芸員) 「素材や細かい装飾のところまで見ていただくと、着用者のこだわりや技術の高さなど、いろいろな発見があると思いますので、そういったところに注目して頂きたいと思います」 この企画展は9月1日まで開かれています。
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