幕内・宇良、150センチ台の力士誕生を歓迎 「10キロ増やすには何年もかかる」自身の体重増量の苦労を語る
大相撲の春巡業は21日、群馬・前橋市で行われ、幕内・宇良(木瀬)が150センチ台の力士誕生を歓迎した。 申し合い稽古で幕内・王鵬(大嶽)、豪ノ山(武隈)らと16番とった。平戸海(境川)との一番では豪快な投げで、申し合い稽古にも関わらず会場を沸かせた。普段よりも多めの番数については「ぼちぼち。今日みたいにとれる日もあれば、とれない日もある。それでもできるだけ(稽古に)参加したい」と意欲を見せた。 19日に行われた新弟子2次検査では身長159・5センチ、体重67・6キロの元村康誠(佐渡ケ嶽)が運動能力テストを通過。宇良自身も175センチと幕内では決して大きくはなく、新弟子検査の体格基準(身長167センチ、体重67キロ)が事実上撤廃された門戸解放を「いいんじゃないですか」と歓迎した。 そんな宇良も今でこそ体重は143キロあるが、20歳時点での体重は64キロだった。「痩せるのは簡単。(体重が)5、10キロはすぐに落ちるが、10キロ増やすには何年もかかる」と、ご飯を毎日5合を食べるなど必死の努力で体重を増やした。一時は150キロ台になった経験もあるが「相当意識して食事に時間を費やした。(今は)それだけ食べれない。維持できない」という。日頃から体重には気を遣い「場所中も3キロ減で止められたらいい方ですね」と苦労を明かした。これまでの増量について「自分ではよく頑張っている。胸を張って言える」と振り返った。 体格による有利不利を問われると「身長は欲しかったかな。体が大きい方が有利だと思う」と本心を打ち明けたが、「ないものはそんなに考えない」と、業師自分の相撲を貫く。
報知新聞社