男女の賃金格差が縮まらない日本 「男女平等ランキング」は“118位” 男女平等の達成には“134年”かかるとも
■男性社員との年収の差は数百万円にものぼる
大手機械メーカー正社員Aさん(40代):仕事の能力で(昇格を)言われるというよりは、ライフステージみたいな感じ。(男性は)大黒柱として一人前にしてやらなきゃいけないとか、男にしてやらなくてはいけないとか、そんな感じの言われ方を何回か聞いたことがあるので。女性では聞いたことがないじゃないですか。『あなたは結婚するから、そろそろ昇格』って全く女性には聞かない話なので、仕事の能力じゃないんだなっていうふうには何回か思いましたね。 Aさんと全く同じ業務にあたる男性社員との年収の差は現状、数百万円に上るそうだ。 大手機械メーカー正社員Aさん(40代):たぶん知らないうちに、私も低く差し引いて評価されている。そういう風にみられているんだろうなということはある。
■大阪の街の人は
大阪の街で聞いてみると、女性役職者が増えてきているとはいうものの… 男性60代・アパレル:男性のほうが仕事時間は長いけど、いろいろ優遇されている。僕らの年代ではある程度、女性が職場を離れるのはやむを得ない。格差というより区別ではないかと思う。 女性20代・金融:遅くまで残れる人が男性だから、上にのぼる男性も早く帰る。男性側の働き方に女性を合わせるんじゃなくて、女性側に合わせたらいいんじゃないかな。
■海外の人は
一方で、海外はどうなのだろうか。外国人観光客に聞いてみた。 フィリピンから来た外国人観光客・フィリピンは25位:フィリピンはすごくジェンダーは平等なの。フィリピンに比べて日本は先進国であるけれど、政府はもっと問題に集中しないと。 ベルギーから来た外国人観光客・ベルギーは12位:もっと改善されるべきでしょうね。私たちもジェンダーギャップはありますよ。格差は嫌だから、私たちも問題を解決しようとしている。日本もずっと闘い続けないといけないし、国が改善するようにずっと前に進まないと、何もしなかったら何も変わりませんよ。
■男女格差の背景には
学歴・社歴・業務内容が同じでも年収に数百万の差がある場合も。背景には説明できない格差もある。 関西テレビ 加藤さゆりデスク:例えば『女性がメインの仕事にはつけないのではないか』『男性のほうが働いてくれそうだ』といった、性別役割分業のような考え方が上司に残っていたり、『ボーイズクラブ』という男性特有の付き合いのなかで、物事が決まっていくことに女性が入っていけず、物事が勝手に進んでいくこともあったりします。それが仕事の差になり、賃金の差になる。それが説明できない格差になっているといわれています。