NHK朝ドラにもついに出演。35歳俳優の“恐ろしいほどの無表情”に目が離せない
鏡の中の人の能力
『アンチヒーロー』での堂に入った殺人犯役の一方で、シリアスだけじゃないのが岩田のバラエティなところである。4月11日に放送された『櫻井・有吉 THE夜会』(TBS)では、日曜劇場キャストのひとりとして出演し、「ノーリアクション刑事」に挑んだ。 ノーリアクション刑事とは、ドラマの撮影現場に張り巡らされたドッキリに対してノーリアクションで演技を続けられるかというもの。「緑山スタジオ毒殺事件」と題された刑事ドラマで岩田が演じるのは、クールな警部。 事件現場に入ってくるなり、目を細める。火曜サスペンス劇場では、刑事がだいたいこうやって現場を見渡すが、ここでの岩田は、“火サスマナー”をちゃんと心得て撮影現場にのぞんでいるように思う。 かと思いきや、次々と繰り出されるドッキリには演技を緩めてしまう。笑いのツボを完全にくすぐられてしまったよう。かろうじてノーリアクションを貫けたのは、『アンチヒーロー』の犯人役とは裏腹に、殺人犯を追い詰める刑事役に反転させる鏡の中の人の能力があるから? <文/加賀谷健> 【加賀谷健】 音楽プロダクションで企画プロデュースの傍ら、大学時代から夢中の「イケメンと映画」をテーマにコラムを執筆している。ジャンルを問わない雑食性を活かして「BANGER!!!」他寄稿中。日本大学芸術学部映画学科監督コース卒業。Twitter:@1895cu
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