“パワハラ町長”議会を退席…「出席しないで」と要望書 愛知・東郷町
日テレNEWS NNN
12月1日朝、愛知・東郷町の定例議会は、井俣憲治町長の謝罪で始まりました。しかし、挨拶を終えた井俣町長は、すぐに退席しました。町長がいないまま本会議が進行する異例の事態となりました。 ◇ 問題が判明したのは11月です。 東郷町・井俣憲治町長(中京テレビが入手した音声データ) 「お前ぐらいだ、そんなアホ。仕事してなくても同じ給料なの、お前らだけだって」 井俣町長 「お前の家、何宗? 葬式やるって言ったら何宗?」 職員 「えーっと、西本願寺」 井俣町長 「西本願寺って東郷町、あそこしかないぞ」 職員 「死ぬこと前提じゃないですか」 井俣町長 「お前死んだら、香典いくらくらい?」 井俣町長はこうしたパワハラが疑われる不適切な発言を、複数の職員に対して繰り返していました。 井俣町長(11月16日) 「本当に申し訳ありませんでした」 井俣町長は一連の発言について認め、謝罪しました。この問題を受けて11月27日、一部の議員が井俣町長の不信任決議案を提出しましたが、16人中6人が反対し、否決されました。 議長 「起立者は4分の3に達しません。否決されました」 ◇ こうした中、始まった1日の本会議。井俣町長が退席したワケが判明しました。 井俣町長 「議長からいただいたご要望はご要望として、真摯に対応させていただく」 議長が提出した要望書です。職員の身体的・精神的な保護を考慮し、町長が議会に出席しないことや、登庁しないことなどを求めました。これを受け、開かれた議会運営委員会では、全会一致で町長が本会議に原則出席しないことが決まりました。 井俣町長のハラスメント問題について、今後、第三者委員会を立ち上げ、年度内にも報告書が提出される予定です。