10月19日 泉崎カントリーヴィレッジ(福島県泉崎村)で国際展開幕 彫刻家の作品一堂に 小島社長4年がかりで実現
国内外で活躍する25人の彫刻家の作品を集めた「泉崎村カントリーヴィレッジ国際彫刻展」は10月19日、福島県泉崎村の泉崎カントリーヴィレッジで開幕する。施設を運営するイズミザキコーポレーションの小島美智子社長(77)が4年がかりで構想を実現した。 泉崎カントリーヴィレッジは温泉があり、宿泊研修にも利用できる滞在型観光施設。2020(令和2)年、新型コロナウイルスの影響で施設利用者が減少したことが、彫刻展開催の契機になった。小島社長はいわき市で20年以上にわたり画廊を経営した経験を持つ。村を元気づけ、にぎわいを取り戻すため、豊かな自然と、アートを融合させたイベントを思いついた。 2022年夏に箭内憲勝村長と懇談、構想実現への協力に快諾を得ると、いわき市に住む旧知の彫刻家湯川隆さんに、実施に向けた具体的な協力を求めた。湯川さんが作家の選定と出品要請を進めた。国内のほか韓国や台湾、イタリアやコロンビアの作家が出品を約束。当初の予想を大幅に上回る参加が決まった。
出品は一人一作品。木や石、金属など素材もデザインもさまざまだ。屋内と野外に、作品の魅力が最大限生かされるよう配置する。カントリーヴィレッジ全体が、アート空間になる。会期は来年3月30日までのロングラン。小島社長は「自然と作品が溶け込む様子を間近に見てほしい」と話す。 村によると、国内外の作家が集う大規模美術展の村内開催は初めてという。箭内村長は「多くの作品が集まる貴重な機会。美術文化を住民の生活に結びつけたい」と歓迎する。 ■メモ ▽主催=イズミザキコーポレーション ▽協賛=泉崎村 ▽時間=午前11時から午後8時、入場無料 ▽問い合わせ=泉崎カントリーヴィレッジ