ONE OK ROCK Taka×Nissy、ミセス 大森×中島健人、King Gnu 井口×ポルノ 岡野……惹かれ合う才能たち
King Gnu井口×ポルノ岡野、あいみょん×TWICE CHAEYOUNGの交流とは
King Gnuの井口理(Vo/Key)とポルノグラフィティの岡野昭仁(Vo)の関係も、非常に興味深いものだ。世代が異なる二人だが、青春時代にポルノグラフィティの音楽に強く影響を受けてきた井口にとって、岡野は雲の上のような存在。そんな井口のポルノ愛が溢れ出したのが2019年6月にオンエアされた『King Gnu井口理のオールナイトニッポン0(ZERO)』(ニッポン放送)である。番組では、ポルノグラフィティの特別企画として「勝手に!ポルノグラフィティ20th Anniversary Radio」を放送。ポルノグラフィティの楽曲をオンエアするだけではなく、カラオケ機材をブース内に持ち込んで熱唱するなど、大きな話題を呼んだ。その翌年にも、ポルノグラフィティの活動21周年を記念した特別企画を敢行し、カラオケなどで盛り上がるなか、その際に岡野がサプライズ出演。夢の共演が実現したのだ。以降、交流が深まり岡野昭仁×井口理「MELODY (prod.by BREIMEN)」という形でコラボ楽曲を発表するまでに至った。井口の一方的な愛に見えるこの顛末だが、活動形態や世代、キャリアを超えて岡野と井口がお互いに対しプロのボーカリストとしてリスペクトを感じているからこその絆であるように思える。 最後に注目すべきは、シンガーソングライターのあいみょんと、K-POPガールズグループ TWICEのCHAEYOUNG(チェヨン)の友情だ。あいみょんとTWICEは2022年末の『第73回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)で共演し、翌日にあいみょんが公式X(旧Twitter)にてTWICE全員との集合ショットとCHAEYOUNGとのツーショットを公開(※3)。さらに昨年1月には、ペアルックで下北沢デートを楽しむ様子を互いの公式Instagramに投稿し、話題となった(※4)。彼女たちは異なる国に生まれ、異なる音楽シーンで活躍しているが、共通して“独自の路線を貫く姿勢”を持っている点で深く繋がっていると言えるだろう。あいみょんは独自の世界観で書く歌詞と歌謡曲からの影響も大きいポップなメロディで日本の音楽シーンにおいて異色な存在感を放ち、またCHAEYOUNGはTWICEの一員としてグローバルな舞台で圧倒的なパフォーマンスを武器に活躍し、グループではメインラッパーとしてさまざまな表現や技術でTWICEの世界観をさらに広げていく存在でもある。音楽スタイルや文化的背景は異なるが、どちらも自己表現に対する確固たる信念を持っている点で共通している。彼女たちの友情は、国境を越えた音楽の力を象徴するものと言える。 これらのアーティストたちのあいだに共通しているのは、音楽という共通の言語を通じて、自己表現や挑戦に対する強い意志を共有している点である。ジャンルや世代を超えた友情は、それぞれが持つ独自の視点や価値観に対するリスペクトから生まれている。一方で、異なるバックグラウンドや活動スタイルが、彼らに新たな視点や刺激をもたらしていることも見逃せない。バンドとソロアーティスト、アイドルとシンガーソングライターなど、異なるフィールドで活動しているからこそ、互いに学び合う機会が増え、その関係が深まっているのだ。アーティストたちが惹かれ合う理由は、その根底にある“自己表現へのこだわり”や“挑戦し続ける姿勢”、“プロフェッショナリズム”であり、そこには音楽を超えた人間的なつながりが存在していると言える。 ※1:https://www.youtube.com/watch?v=YW3qcj8nv8Q ※2:https://www.instagram.com/p/C_sj-H3SOzL/?utm_source=ig_web_copy_link ※3:https://x.com/aimyonGtter/status/1609439777497174016 ※4:https://www.instagram.com/p/CoE4MIOSYsC/?utm_source=ig_web_copy_link
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