芳根京子×江口のりこ『テレビ報道記者』追加キャスト発表 中村中が自身と重なるトランスジェンダー公表の記者役
俳優の芳根京子と江口のりこがW主演を務める、日本テレビ開局70年スペシャルドラマ『テレビ報道記者 ~ニュースをつないだ女たち』(3月5日 後8:00~後10:54)の追加キャストが20日、発表され、青木崇高、細田佳央太、富田望生、中村中、南海キャンディーズ・山崎静代(※崎=たつさき)、坂東彌十郎が出演することが決定した。 【写真】江口のり子&芳根京子ら…メインキャストの4人 今作は、同局の報道記者ら80人に徹底取材を行い、実話をもとにテレビ史に残るニュースの裏側をドラマ化。報道局を舞台に、オウム真理教事件、秋葉原無差別殺傷事件、女子大学生殺人放火事件と時効撤廃、東日本大震災、新型コロナウイルスなど、時代を象徴するような大ニュースと、それらのニュースを伝えてきたテレビ報道記者たちの各世代ならではの悩み、迷い、葛藤を描く。昭和・平成・令和を振り返るヒューマンドラマとなっている。 芳根は、コロナ禍直前の2019年に同局入社、慣れない取材に悪戦苦闘しながら働く社会部の記者・和泉令を演じる。江口は、2003年に同局入社、都内の殺人事件などを取材する「警視庁記者クラブ」に配属され、結婚・出産後も悩みながら働く記者・真野二葉を演じる。 青木は、同局報道局の報道カメラマンで真野の夫・須貝辰哉。細田は、和泉の恋人で、会社員の西原宏樹、富田は、和泉が新型コロナウイルスの感染拡大の取材で出会う老人ホームの介護スタッフ・柳田皐月、自身もトランスジェンダーであることを公表している中村は、真野の後輩でトランスジェンダーを公表して働く報道局デジタル班の記者・高梨和美、山崎は、長年記者たちが通う焼き肉屋の店主・カン、坂東は、時効撤廃のために活動する元警察署長・海老名雄一を演じる。 【キャストコメント】 ■青木崇高(須貝辰哉役) 我々が普段目にするテレビのニュース。その裏には報道に関わる方々の強い信念を感じました。そして当然、そこには一人ひとりの人生があります。悩み、苦しみ、それでも「正しく伝える」ことに徹底してこだわる。そんな方々を誇りに思うと同時に、今回のドラマに関われたことをうれしく思います。 ■細田佳央太(西原宏樹役) 本を読んだ時には、見る人によっては、宏樹は嫌われてしまうかもしれないと思ったのですが、衣装合わせの時に監督や、プロデューサーさんから「嫌な奴に見せたくない。彼なりの優しさを持って和泉と接してほしい」と言っていただけて。その時に方針がガッチリと固まったので、皆さまにしっかりと届くとうれしいです。 僕は1日だけの撮影だったのですが、お久しぶりの再会にうれしく感じたり、あるシーンでは何度もお芝居をリテイクしてしまったりと良い意味で気持ちがたくさん動いたので、あっという間でした。 3年ほど前より「コロナ」に対しての距離感が大きく変わった中で、あの時に最前線で情報を届けてくださっていた記者やアナウンサーの方々の日常が皆さまにとってどう見えるかがとても楽しみです。ぜひご覧ください。 ■富田望生(柳田皐月役) 報道記者に取材される側であるということに、とても緊張感のある撮影でした。物語る言葉や雰囲気、カメラがこちらを向いてる状況が、まさに“やけにリアル”で。マイクが心臓の音を拾うのではないかと思うほど、手に汗握る時間でした。 『だが、情熱はある』の狩山俊輔監督に、なじみのあるスタッフの方々。“やけに信頼”のある空間での新しいセッションは、少し恥ずかしく、なんともうれしかったです。 ■中村中(高梨和美役) 実際に起きた事件を扱うドラマということもありオファーをいただいてから撮影終了まで常に気持ちが張り詰めていました。 私が演じた高梨は、警視庁記者クラブに勤務経験のある数人の記者の方の体験を合わせた人物です。そのうちの1人で、トランスジェンダーの女性であることを公表して働く谷生俊美さんから「トランスジェンダーを演じるのは当事者であってほしい」との希望がありました。私は、経験したことのない人物を演じることは、その人物に触れ、理解を深めることでもあると思うので悪いことだとは思いません。ですが、谷生さんは過去にトランスジェンダーを非当事者が演じる何かを見て納得できなかった経験があるのかも知れません。放送に携わる立場から考えた選択だとも思うので、そのことも念頭に置いて撮影に臨みました。 働き方についても訴えているドラマなので、部下がいる方も上司がいる方もそれぞれに発見があるドラマだと思います。 ■南海キャンディーズ・山崎静代(※崎=たつさき)(カン役) テレビ報道記者のドラマと聞いて、記者の役なんてやったことないし、できるかなぁと不安に思っていたら、焼肉屋のマイペースなおばちゃんの役でした(笑)。役の中で私はいろんな時代を生き、いろんな記者さんと接することができたので、すごく得した気分で楽しい撮影でした。 ■坂東彌十郎(海老名雄一役) 台本を読ませていただいて、実際にあった事件や出来事のお話で、殺人事件などの時効制度の廃止に尽力された方々の努力に感動し、ぜひ出演させていただきたいと思いました。 私の出させていただいた部分は多くはありませんが、時効と長く戦ってきた方の大切な記録です。この作品に参加できて良かったと思っております。報道の方々の努力の歴史を感じ取っていただければ幸いです。