あふれるヒバゴン愛、仮装で表現 庄原市でコンテスト初開催 県内外から9組計33人
1970年代初め、広島県の旧西城町など現庄原市北部で目撃情報が相次いだ謎の類人猿ヒバゴンの仮装コンテスト(八鉾自治振興区、町観光協会共催)が、同市西城町の八鉾自治振興センターで初めてあった。東京都など県内外から9組計33人が出場し、あふれんばかりのヒバゴン愛を表現した。 【写真】さまざまなヒバゴンの仮装でにぎわうコンテスト会場 9組はステージ上で、毛皮や鋭い爪を再現したリアルなコスチュームやかわいらしい帽子など趣向を凝らした衣装をまとって登場。ヒバゴンへの愛情を語り、装いのこだわりをアピールした。 審査員による投票で、広島市西区の看護師永原裕美子さん(41)と慎一朗さん(14)親子が1位に輝いた。西城町出身の裕美子さんは当時の目撃情報の「大きな逆三角形の頭」を忠実に表現するため約1週間、帰宅後は手芸に没頭。「初めての仮装大会で優勝できてうれしい。ヒバゴンも驚くくらいのクオリティーだと思う」と胸を張った。 コンテストは地元の秋祭り「やほこフェスタ」に合わせて開催。UMA(未確認動物)研究家の中沢健さん(43)=東京都=と、旧西城町が設置した類人猿相談係の職員だった恵木剋行さん(80)によるトークやクイズもあり、盛況だった。 コンテストを発案した八鉾自治振興区の織田みね子会長(74)は「過疎化が進む地域で多くの人が集まり、ヒバゴンの力を感じた。次回もぜひ企画したい」と意欲を見せていた。
中国新聞社