藤原紀香が主演舞台をPR「カルメンのポジティブスパイラルは似ているかも」
女優の藤原紀香が10日、大阪市内で主演する大阪松竹座の舞台「カルメン故郷に帰る」の取材会に出席した。 1951年に公開された映画の名作を、初の舞台化。戦後復興の大きな流れの中で、東京でストリッパーとして働くカルメン(藤原)が、故郷の和歌山に帰省したことから起こるドタバタ喜劇を描く。映画を見た紀香は「やっぱり華やか。すごく華がある。人が言わないことを口走って、いろんな騒動や嵐が起こるんですけど、結局は最後、彼女に会うとみんなが笑顔になって幸せになっていく。この役が来たときはうれしかったです」と、オファーを受けた時を振り返った。 田舎から東京に出て、ストリッパーとしての職業に誇りを持っているカルメン。「差別や偏見とか、日々つらいこともある中で、しっかりと自分の選んだ仕事を全うしている。喜んで前に歩いている、そういう子だなと理解しています」と役についての感想を語った。また、自身との共通点については「自分の信念をどんな逆風があっても貫いていける強い精神を持っている人が芸術家なのかなって思っているので、そういった意味ではちょっとカルメンにその強さは似ているかもしれないですね。どんな時でもポジティブスパイラルを持っていこうとする心の流れも似ているかも」とほほ笑んだ。 今回は故郷・和歌山に帰って一騒動を起こすカルメン。紀香自身も和歌山は「第2の故郷」といい、幼い頃には春休み、夏休みのたびに実家を訪れていたという。「映画『翔んで埼玉~琵琶湖より愛をこめて~』でもネタがあったように『紀の川市フルーツ大使』の初代というのはリアルな話。フルーツのおいしさたるやね。桃もそうですし、梅林もよく見に行っていました。白浜のアドベンチャーワールドでパンダをいっぱい見たり、タイ釣りに連れて行ってもらったり…」と、思い出話しが尽きなかった。 舞台の魅力は一期一会。一番うれしい瞬間はカーテンコールで満面の笑みで拍手をもらった時と明かした。夫の歌舞伎俳優・片岡愛之助も舞台に観客として訪れるそうで「一般のお客さんとして楽しみたいっていつも言ってます。台本は絶対に見せないですね」とニヤリ。今作に向けて「カルメンのキャラクターが突き抜けた明るさと、考え方を持っているので、来られた方がむちゃくちゃ元気になったりとか、昔の話だけど、今の世代に通じるものもあるので、そういうのも持って帰ってもらえる舞台にしたいです」と意欲を語った。 公演は8月17日~25日まで、東京・新橋演舞場で。大阪・松竹座では9月5日~17日まで上演し、仙台、名古屋、鹿児島、熊本を回る。
報知新聞社