「富士山の眺望への影響」 積水ハウス、マンション解体の理由を公表
東京都国立市に建設中のマンションをめぐり、完成直前に解体する方針を公表した積水ハウスは11日、解体の理由について「建物が富士山の眺望に与える影響を再認識した」ためだと発表した。建物が完成に近づいて現況を確認したところ、「景観に著しい影響があると言わざるを得ず、眺望を優先するという判断に至った」としている。解体後の用地の利用計画は未定という。 【写真】マンション建設が進む前の富士見通り。奥に富士山がくっきりと見える=2020年11月21日午後4時45分、東京都国立市、竹内幹さん提供 問題となっているのは同市に建設していた分譲マンション「グランドメゾン国立富士見通り」。着工前から「富士山が見えなくなる」といった景観への影響を懸念する声があり、高さを下げるなど2回、計画を変更。地域に配慮した設計をめざしたという。全18戸で、マンションとしては小規模な計画だった。
朝日新聞社