【ラグビー】花園ではU18合同チーム東西対抗戦も熱闘 東軍が粘って逆転勝ち
2023年の15人制新人大会に単独校で参加できなかった選手のうち、全国各地から選出された高校ラガーマンが憧れの花園でプレーできる機会、「U18合同チーム東西対抗戦」が1月5日に全国高校ラグビー大会の準決勝前におこなわれ、29-24で東軍が熱戦を制した。 序盤、西軍はSO高森将太(大分・玖珠美山高校)が巧みなハンドリングを見せれば、 その高森のクロスキックに反応した玖珠美山高のチームメイト、WTB梶原武彦の勇敢なハイボールキャッチもあった。 対する東軍は、SO佐藤快(岐阜・関高校)が力強いゴールキックを蹴り、惜しくもボールはポストに当たって跳ね返され成功とはならなかったが、約45メートルの位置から距離は十分届いて観客をどよめかせた。 互いにペナルティゴールで得点し、3-3迎えた前半21分、東軍は、FL笠原優希(群馬・ 渋川工業高校)が低く突き刺さるタックルで相手に落球させ、HO西村豪太郎(北海道大麻高校)の勇敢なボールセービングでターンオーバーとなり、アタックを継続して敵陣深くに入ると、西軍の粘り強いディフェンスに対してフェイズを重ね、SH依田泰門(群馬・桐生清桜高校)がラックサイドのギャップを突いてインゴールに持ち込み、最初のトライを挙げた。 その後、東軍のCTB岡崎海夕(静岡・焼津水産高校)が力強いランでブレイクしたのに対し、西軍はLO乙成凌暢(福岡・輝翔館中等教育学校)がしぶとく食らいついてタックルで止めた。逆に、西軍のSO高森が好走で抜ければ、東軍はFB前畑大陸ヒース(神奈川・公文国際学園高校)が1対1のタックルで止めるなど、好プレーが続いた。 10-3で迎えた後半6分、7点を追う西軍は、SO高森のドロップゴールは失敗したものの、ボールを確保した東軍の選手に対してPRの岡田恭和(徳島・脇町高校)と笠井鉄平(岡山・創志学園高校)がタックルで止め、FL大竹虎之介(宮崎・宮崎西高校)がブレイクダウンで奮闘してペナルティを獲得、大竹がクイックタップで仕掛けトライを挙げた。コンバージョン成功で同点となった。 シーソーゲームとなり、東軍は10分、相手のパスが乱れたところ、WTB松本零矢(静岡・清水南高校)がボールを拾いバランスを崩しながらもゲインして敵陣深くに入り、サポートがついて連続攻撃、西軍はNO8山本希夢(徳島・阿波高校) とFL大竹が低く突き刺さるダブルタックルで押し返すなど懸命にディフェンスしたが、東軍はボールキープで攻め続け、斜めから走り込んできたFL久田康介(石川・鶴来高校)がフィニッシャーとなり、勝ち越した。