DeNA・筒香選手が会見 若年層育成の現状に警鐘(全文2完)指導者は常に頭をアップデートすべき
子どもたちが野球に興味を持つための良い方法はないか
記者7:質問2つありまして、1つは、これは日本だけの問題ではないと思うんですけれども、プロ野球界全体のことが、お金が絡んでいるということでこういう現状になっているのか。それとも何か文化的背景があってのことなのか。そして2番目の質問は、先ほどから野球人口の減少、そういった野球に対する興味が減っているということですけれども、何かの形で子供たちにもっと野球に興味を持たせる方法というのが、何か思い付いていらっしゃるのであれば教えてください。 筒香:はい。プロの世界ではファンの方があってのプロ野球選手だと僕は思っていますし、そこに試合を見に来る、料金が発生するのは当然のことだと思いますが、高校野球で言うと高校の部活に大きなお金が動いたり、教育の場といいながらドラマのようなことをつくるようなこともあります。新聞社が高校野球を取材していますので、子供たちにとって良くないと思っている方はたくさんいると思いますが、なかなか高校野球の悪というか、全てを否定しているわけではありませんが、子供たちのためになっていないという思いをなかなか伝え切れていないのが現状かなと思っています。 毎年、年々全国で野球体験会というのが増えています。野球をやっていない子供たちのところに野球選手が出向いて体験会を行っています。高野連のほうも今後の野球の普及を挙げており、体験会をするということをおっしゃっていましたが、高校野球部員たちが野球をやっていない子供たちのところに行って、野球の素晴らしさを伝える活動をしていくと思います。 そのこと自体はすごく大切なことで悪いことだとは思わないですが、そこで興味を持って野球を始めた子供たちが、そこで体感したことと実際のチームに入ったときにあまりにもギャップがあるということで野球をやらないという方も、子供たちも多く聞くので、体験会をすることは素晴らしいですが、チームに入ったときのチームの在り方、環境が問題なのかなと思っています。 司会:(英語)