富山の自然・産業に触れる 香港の児童が修学旅行、民泊体験も
修学旅行で県内に滞在している香港の基督教聖約教會堅樂(けんがく)第二小学の児童が9日、各地でグループ活動を行い、富山の産業や観光地に触れた。朝日町では地元の住民宅に1泊し、大自然に囲まれた田舎暮らしを体験した。 来県しているのは、大都市部にある同校の6年生と引率者ら約140人。この日は16グループごとに朝日町のほか、高岡や氷見、南砺各市などに向かった。 約10年前から国内外の修学旅行を受け入れている朝日町には、34人の一行が入った。入村式で町職員や地元住民に迎えられた後、民泊先となる8軒のホスト宅で活動した。 水野登志美さんの家庭では3人が農作業を見学し、手足を泥だらけにしながらコメの苗植えに挑戦。道ばたではタンポポの綿毛を飛ばし、「きれいな自然が近くにあってすごい」と喜んだ。 他の家庭では舟川べりやヒスイ海岸を巡って大自然を満喫。買い物に出かけたり、夕食を作ったりしてホスト家族と親睦を深めた。
高岡市では、別の42人が大寺幸八郎商店(同市金屋町)を訪問。スズの板に模様を付けたり、イニシャルを刻印したりしてアクセサリーを制作し、高岡の伝統産業を学んだ。6代目の大寺康太さんは「今回の体験を家族に伝え、海外の人に高岡のことを知ってもらえたらうれしい」と話した。