【ハイライト動画あり】早稲田大学、付け入る隙を与えず青山学院大学に完封勝利。ラグビー関東大学対抗戦
さらに37分には、敵陣22mライン付近のラインアウトから、早大得意のテンポの速い攻撃で攻め込む。大外でパスを受けた矢崎がディフェンスを振り払い、再びゴールラインに飛び込んだ。終始攻め続けた早大は27-0とリードを奪い前半を終えた。
後半に入っても早大は攻撃の手を緩めない。安定したセットプレーの強さでゲームの流れを完全に掴むと、6分にはスクラムの反則から青学大の選手がシンビンで退場。一時的な数的有利を得る。直後のセットプレーから、早大らしくボールを大きく動かす攻撃でディフェンスを翻弄し、最後は服部がギャップに切り込みトライを挙げた。
さらに15分には、自陣中盤でのペナルティから矢崎が素早くリスタート。敵陣までエリアを回復すると、サポートに駆け寄ったのはまたも服部。ボールを受け取ると、追いかけるディフェンスを置き去りにしてインゴール中央にグランディングした。前半から好キックでゲームに貢献していた若き司令塔が、ランニングスキルの高さでも存在感を見せつけた。
その後の19分には、矢崎がこの日3本目のトライ。28分には途中出場のSH(スクラムハーフ)糸瀬真周(スポ3=福岡・修猷館)の追加点でリードを大きく広げた。ここで意地を見せたい青学大が奮闘し早大ゴール前に迫る。このゲーム最大のピンチを迎えるも、今大会ノートライに抑えている堅い守備網はそう簡単にゴールラインを割らせない。
大田尾竜彦監督(平16人卒=佐賀工)が試合後に語った「ゴールラインを背負った時に守り切るという自分たちのプライド」を前面に押し出し戦った選手たち。最後にはCTB(センター)黒川和音(人3=茨城・茗渓学園)がジャッカルに成功し、インゴールを守り切った。
反撃を凌いだ37分にはLO(ロック)若松泰佑(文構4=東京・早実)が追加点を奪うと、ラストプレーで魅せたのはWTB清透馬(商4=茨城・茗溪学園)。自陣深くでボールを受けるとディフェンスを薙ぎ倒しながら前進。ディフェンスの裏へ抜け出すと、そのまま独走しインゴールを駆け抜けた。この日対抗戦デビューを果たした4年生が、ダメ押しのトライでゲームを締め括り、早大は67-0で見事な完封勝利を挙げた。