副業サイト詐欺容疑で男女26人を逮捕 全国で19億円詐取か
副業サイトに応募してきた女性から手続き費用名目で現金をだまし取ったとして、警視庁犯罪収益対策課などは11日、詐欺と窃盗の疑いで、千葉県市川市の職業不詳、鈴木一樹容疑者(48)ら27~57歳の男女26人を逮捕した。犯収課は認否を明らかにしていない。 犯収課によると、鈴木容疑者らは、インターネットで「自宅」「隙間時間」などと検索した人を、自身らが運営する「サポー」「ピーチリンク」などと名乗る副業紹介サイトに誘導。相談者からの相談に乗ることで報酬を受け取れるとうたっていた。 実際には相談者は「サクラ」で、報酬の受け取りには「正規会員になることと、有料回線の設置が必要」などといって、現金をだまし取っていた。令和3年1月~5年9月に、20~30代の女性を中心に全国の約8600人から、計約19億1千万円を詐取したとみられている。 逮捕された26人は鈴木容疑者をリーダー格とする、現金をATMから引き出す「だし子」のほか、サイト運営に関与した男や、サイト上で噓の相談を書き込む「サクラ」だった21人が含まれる。 警視庁などは東京と宮城、埼玉、千葉、福岡1都4県にある拠点11カ所を一斉捜索。警視庁と千葉県警の合同捜査本部が26人を逮捕した。 逮捕容疑は、共謀して昨年7~9月、副業サイトに登録した都内の女性(42)から現金40万7千円を振り込ませてだまし取り、ATMから引き出して窃取したとしている。