那須川天心「スピード上がってます」次戦に向け恒例成田キャンプ 藤田健児、村田昴、増田陸の世界ランカー4選手が参加
プロボクシングWBA世界バンタム級(53・5キロ以下)7位・那須川天心(25)ら、帝拳ジムのホープ4選手が千葉・成田市内のゴルフ場で行うキャンプを14日までに公開した。今回参加しているのは天心のほか、WBOアジアパシフィック・フェザー級(57・1キロ以下)王者・藤田健児(30)、WBA世界スーパーバンタム級(55・3キロ以下)13位・村田昴(27)、WBA世界バンタム級11位・増田陸(26)で近い将来の世界挑戦を狙う選手たち。中村正彦トレーナーの指導の下、早朝は長距離、午後はシャトルランなどに取り組み、徹底的に下半身の強化を行った。 7月にもプロ4戦目が予定される天心は、キャンプも後半となり「今回が(成田キャンプは)4回目ですが、毎回きつい。特に太ももにきています。この厳しいキャンプを乗り越えると、スピードが上がったことが分かります」と成長を実感する。前回、1月の試合は初の世界ランカー、ルイス・ロブレス(メキシコ)に3回終了TKO勝ち。ロブレスが足を負傷したことで試合は突然終了を迎え「あれっ、という感じでした」と本人も消化不良だったことは否定しない。その上で「次はKOとかにはこだわらない。自分のパフォーマンスを最大限発揮する試合にしたい。その結果、KOがついてくれば」と、抱負を口にした。 最年長30歳の藤田も天心同様今回が4回目のキャンプ。「下半身、特に太ももが鍛えられていることがわかる」と後輩たちに必死に食らいつく。次戦はWBO王座の防衛戦。3月3日に結婚を発表しているだけに、ベルトを守るモチベーションは高い。 デビューから6戦全KO勝利中の村田の次戦は未定。それでも「ゴルフ場を走って下半身を鍛えて次戦がいつ決まってもいいように備えます。今年はいずれかの(日本、東洋太平洋、WBOアジアパシフィック)タイトルを手にしたい」とその先の世界王座取りへまずは足場を固める決意だ。 次戦が2度目の日本タイトルへの挑戦となる増田は、王座取りへ貪欲な姿勢を見せる。「(キャンプは)いい感じで走れています。次は日本タイトルだと思いますが、自分の目標は世界。次の試合でしっかり勝って、世界を取れることをアピールしたい」と決意表明した。 戦績は天心が3戦全勝(1KO)、藤田は6戦全勝(3KO)、村田は6戦全勝(6KO)、増田は4勝(4KO)1敗。
報知新聞社