こっそり口紅を塗る少年…「スメルズ ライク グリーン スピリット」荒木飛羽主演で実写ドラマ化
永井三郎の漫画「スメルズ ライク グリーン スピリット」が単行本化から10年以上の時を経て、荒木飛羽主演で実写ドラマ化されることが明らかになった。閉鎖的な平成のド田舎を舞台に、こっそり口紅を塗る少年(荒木)が自分のアイデンティティに目覚め、自分に正直に生きられる世界を探す青春ストーリーで、9月19日よりMBSドラマフィル枠(MBS:毎週木曜深夜 25時29分~、tvk毎週木曜深夜25時~ほか)で放送される。 【画像】原作ビジュアルと比較 原作は、2011年から2012年まで「コミックBe」(ふゅーじょんぷろだくと)で連載され、2012年に「SIDE A」、2013年に「SIDE B」の計2巻として単行本化。主人公は、「髪が長い」という理由で同級生からいじめられている三島フトシ。唯一の心のよりどころとして、隠れて母親の口紅を塗ったり、服を着たりすることが日課となっている。ある日彼は屋上で、以前なくした口紅を持ったイジメグループのリーダー・桐野を目撃する。桐野は三島の使った口紅を、自らの唇に塗ろうとしていた。
三島を演じる荒木は18歳にして俳優歴10年。スカウトをきっかけに芸能活動を始め、Netflixドラマ「First Love 初恋」(2022)では満島ひかり演じるヒロインの長男役、「あなたの番です」(2019・日本テレビ)では木村多江演じる主婦の息子で狂気的な少年・榎本総一役で注目を集め、2022年にMBSドラマ特区放送の「少年のアビス」でドラマ初主演。現在、清水崇監督のホラー映画『あのコはだぁれ?』が公開中だ。
荒木は「三島フトシを演じさせていただきました荒木飛羽です。三島役のお話をいただいた時にすぐに原作を読みました。三島たちの住んでいる田舎特有の閉鎖的な社会の中で家族や友達、学校で関わる人たちが、とても個性的で登場人物ひとり一人が気になりました。特に三島が抱いていた可愛いものに惹かれたり、青春の真っ只中での葛藤、そのような気持ちを僕自身も抱いたことがあり、自分に正直に生きることがどれだけ難しいかをどのように表現していこうかと考えました。演じる上で、とにかく三島の日常を意識することを大事にしました。会話や行動に表すのではなく、田舎社会の日常を一部切り抜いただけということを意識しながら現場に挑んでいました。僕自身もひと夏の思い出となる撮影で、とても思い入れのある作品になりました」と撮影を振り返り、「沢山の方に愛される作品になってほしいです」と期待を込める。