2人とも元国家公務員で〈年金40万円と退職金4,000万円〉の70代“最強安泰”夫婦だったが…「もう少し贅沢したい」人生最後の背伸びでジリ貧老後へ【FPが解説】
安泰神話が崩れた公務員…老後破産は誰にとっても他人事ではない
今回はさほど心配する必要のない相続税をきっかけに、ゆとりの老後を送ることができたはずが預金を使い果たしてしまった塚田さんの事例をご紹介しました。ゆとりがあると思われる老後も、こういった誤った判断がきっかけに塚田さんのような状態になってしまうこともあります。 また、令和5年退職公務員生活状況調査報告書によると、余裕があると思われる公務員でも40%が毎月のやりくりに苦労しているという調査結果があります。退職金、公的年金に恵まれた余裕があると思われる公務員でも半数近くが老後の資金のやり繰りに不安を抱えているのです。 そのため、しっかり現役のころから資産形成を行う必要があり、また塚田さんのように退職金で不適切な運用をしてしまわないように知識を身につけ、しっかり責任を持って自分で判断したり、わからないものはそのまま契約せずに専門家に相談したうえで決めることが大事です。 小川 洋平 FP相談ネット FP
小川 洋平