大学進学で一人暮らしを始める息子が「コンビニでバイトするため仕送りは不要」と言っています。そんなに稼げるものなのでしょうか?
大学生のコンビニでのアルバイト事情
株式会社ガロア(東京都港区)が、2023年11月にコンビニでのアルバイト経験者117人の大学生を対象とした「コンビニバイトに関する調査」によれば、平均的に1ヶ月に稼いでいた金額で最も多かったのは3~4万円で約半数の51%を占めました。 2番目は1~2万円の22%、3番目は5~6万円の20%となっています。コンビニでのアルバイトの時給は900円以上1000円未満だった人が最も多く42%、2番目は1000円以上1100円未満の人で34%でした。 コンビニでのアルバイトの時給を1000円として計算すると、半数を占める3~4万円を1ヶ月に稼ぐためには30~40時間働く必要があります。1ヶ月を4週間として1週間あたりに換算すると7.5~10時間勤務しなければなりません。 生活費が最も安い国立大学に通う学生であったとしても、コンビニのアルバイトだけで生活費を稼ぐためには1ヶ月に75~80時間はアルバイトをする必要があります。1週間に換算すると18.75~20時間になるので、週に5日働くとしても1日4時間くらいはアルバイトをしなければなりません。
コンビニのアルバイトだけで大学生が生活費を賄うことは難しい
アパート等に住む大学生の学費を除いた生活費は、学費が安い国立大学に通う場合でも1ヶ月に約7万5300円必要です。コンビニのアルバイトの平均的な時給は1000円前後であるため、生活費に必要な金額を稼ぐためには1ヶ月あたり75~80時間アルバイトをしなければなりません。 学生の場合は学校に通うことが本分なので、コンビニのアルバイトだけで生活費を賄いながら学校に通うことは難しいといえるでしょう。 出典 独立行政法人日本学生支援機構 令和2年度学生生活調査結果 文部科学省 国公私立大学の授業料等の推移 株式会社ガロア ギガバイト 大学生のコンビニバイトに関する実態調査 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部