インドネシア西部で洪水、少なくとも43人死亡 「冷たい溶岩流」の被害も
インドネシアの西スマトラ州で5月11日夕方に発生した鉄砲水と土砂崩れにより、少なくとも43人が死亡した。13日も、行方不明者15人の捜索が続けられている。この豪雨により、スマトラ島で最も活発な火山から火山灰、岩屑、水が混ざった泥状の「冷たい溶岩流」が流出し、周辺地域に被害を与えた。 インドネシアの西スマトラ州で前週末、鉄砲水と土砂崩れが発生した。少なくとも43人が死亡し、13日も行方不明者15人の捜索が救助隊により続けられている。 警察、軍を含む400人が投入され、少なくとも8台の掘削機とドローンも使用されている。 11日夕方の豪雨により、同州の3つの地区で洪水や地滑りが起きたほか、スマトラ島で最も活発な火山、マラピ山からは火山灰、岩屑、水が混ざった泥状の「冷たい溶岩流」が流出した。 マラピ山は昨年12月に噴火し、20人以上が死亡。その後も噴火が続いている。 アガム県では150人以上が近くの学校に避難した。 「洪水は突然起きた。川がせき止められ、いたるところに水が流れ込んだ。制御不能だった」 国家防災庁(BNPB)によると200棟近くの家屋が被害に遭い、田を含む広大な土地が影響を受けた。