夕方ニュースキャスター続々交代、G帯音楽番組拡充、大悟&澤部らさらに躍進…4月改編動向
「バラバラ大作戦」に新枠、『――NEXT!』復活
深夜帯では、タレント&制作者の育成を図るトライアル枠が、再び活性化する動きも見えてきた。平日深夜のバラエティゾーン「バラバラ大作戦」で多彩なラインナップをそろえるテレ朝は、新枠「バラバラマンスリー」(月~金曜26:54~)を設置。新企画を曜日ごとに4週にわたって制作・放送し、反響が高かった作品は「バラバラ大作戦」にレギュラー入りするチャンスをつかめる。 日テレは、単発枠『Friday's EDGE』(金曜24:30~)を新設。コア(13~49歳)視聴や配信視聴を見込めるエッジのたったドラマ・バラエティを放送し、コア獲得の最大化を図る。なお同局は、月~水曜の24時台を、従来の1時間番組から30分&25分番組の2段積みに変更。こちらもコア層獲得に向けた戦略で、「タイムパフォーマンスを意識する時代に合わせる」としている。 フジは、昨年10月改編で深夜のトライアル枠を大幅に削減したが、そこで終了した『火曜NEXT!』が、土曜深夜に『土曜NEXT!』として復活。30分枠を基本としながら、45分、1時間など柔軟に編成する方針だ。また、2年目を迎える日曜深夜の『深夜のハチミツ』について、中嶋優一編成部長は「若い芸人さんがいっぱい集合して、若手クリエイターが一丸となって、さらなる新しい展開を予定しておりますので、将来の『新しいカギ』のような番組につながっていけば」と期待。さらに、こちらも2年目に入る金曜深夜『オールナイトフジコ』は、枠を2時間から1時間に縮小し、毎週編成する形となる。 ■千鳥大悟・ハライチ澤部ら続々新番組、日テレ水曜の女王 出演者の動きで注目は、千鳥の大悟。テレ東『ヤギと大悟』はレギュラー放送を終了するが、日テレで月曜深夜連続編成の『大悟の芸人領収書』『開演まで30秒! THEパニックGP』、コンビとしてはフジで8年ぶりに復活する『すぽると!』に出演する(日曜のみ)。さらに、2月からは芸能活動を休業している松本人志に代わって『酒のツマミになる話』のメインMCに起用されるなど、制作者からの厚い信頼がうかがえる。 そんな大悟と『ピカルの定理』(フジ)で共演していたハライチの澤部佑は、TBSで土曜21時の長寿番組『世界ふしぎ発見!』の後番組『世の中なんでもHOWマッチ いくらかわかる金?』がスタートし、日テレの『世界頂グルメ』でもコンビでMCに。『世の中なんでもHOWマッチ』総合演出の平野亮一氏は、帯番組の『ぽかぽか』で日々腕を磨いていることで「視聴者も常に顔を見ているので、安心感は抜群です」と強みを語り、『世界頂グルメ』の沢田プロデューサーは「ハライチさんは、視聴者と同じように厳しくも温かいコメントを」とその役割に期待を示した。 ほかにも、さまぁ~ずの大竹一樹は、コンビでのフジ木曜19時『ミュージックジェネレーション』に加え、ピンでもテレ東水曜22時に『何を隠そう…ソレが!』がスタートする。 なお、『世界頂グルメ』MCの佐藤栞里は、『有吉の壁』(19時台)、『1億人の大質問!? 笑ってコラえて!』(20時台)と合わせ、日テレ水曜GP帯4番組のうち3番組にレギュラー出演することに。沢田プロデューサーは、「この番組は、世界と笑顔でつながっていくということをやり続けていこうと思っています」とコンセプトを説明した上で、それを象徴する存在として佐藤を起用していることを明かしている。