小池都知事が定例会見11月10日(全文1)国際金融都市・東京新たな構想を策定
小池百合子東京都知事が、10日午後2時から都庁で定例会見を行った。 ※一部、判別できない箇所がございますことをご了承ください。
国際金融都市・東京構想の策定
小池:さていきますか。こっちは。 日本経済新聞:これより知事の定例会見を始めます。それでは知事、お願いします。 小池:冒頭、私から4本お伝えをいたします。まず国際金融都市・東京構想の策定でございます。何度かこれまでも中間報告などをさせていただきましたが、今年10月、「国際金融都市・東京のあり方懇談会」から出されました、最終取りまとめを受けて、東京都としての新たな構想を策定をしたということでございます。 3つキーワードがありまして、スピード感があってチャレンジ精神があって、そして共に連携していくコラボレーションと、この3つをポイントとしております。スピードでありますけれども、これまで議論、議論、議論ということが続き、そして何十年たってしまいましたが、スピード感を持って、そしてアクションを起こしていこうということで、ございまして、そして東京に変化を見せていくということでございます。 そのために、これまでもアクセラレータープログラムなど、構想の策定段階から、具体的なアクションを起こしておりまして、その成果として現時点ですでに海外の金融系企業の3社の誘致に成功をいたしております。さらに優れたコーポレートガバナンスを行う起業を対象といたしました、民間の表彰制度として新たに都知事賞を創設する取り組みを今年度中に始めることといたしております。これらも含めてスピード感を持って取り組んでいく、そして変わりゆく東京を国内外に示していきたいという考え方でございます。 2つ目のチャレンジでありますけれども、本質的、抜本的な課題に対して、日本で初めてとなるさまざまな取り組みを進めてまいります。具体的には官民一体で東京版金融プロモーション組織を設立いたします。で、これに対しては税の負担軽減に向けた見直しであるとか、それから新興資産運用業者、EMPといいますけれども、彼らを育成するための東京版EMPの創設などとなっております。 最後が連携、コラボレーションでありますけれども、協力と訳してもいいかもしれません。構想の実現に向けて、官民一体となって取り組みを推進していく必要があるということから、特にイギリスのシティ・オブ・ロンドンですね。金融街ですね、こちらとは年内にも金融教育などの分野で、連携を深めるということで合意書、MOUを締結する予定といたしております。構想実現に向けて大きな後押しになると、このように考えております。東京とシティがこう一緒に連携をしていくというのは、これは金融の面からも非常にインパクトがあるというふうに思っております。しっかり中身も詰めてまいります。 今回の構想の策定でありますけれども、いわゆるスマートシティと申し上げている国際金融都市東京、この実現に向けたスタートラインとなるわけでございまして、大事なのはこれからまさしくアクションということになります。早速、来週、私、シンガポールに出張する予定といたしております。で、私、自ら東京の金融都市としての魅力、そして新たな構想、これらをPRしてさらに起業の誘致であるとか、投資の促進につなげていきたいと考えております。スピード、チャレンジ、コラボレーションというこの意識を持って、構想に掲げます施策の実現に向けて全力で取り組んでいきたいと、このように考えております。これがまず1本目です。