兵庫知事選「現状で最良最善」自民神戸市議団が清水氏推薦を決定 問われる維新との距離感
兵庫県の斎藤元彦前知事(47)の失職に伴う知事選(11月17日投開票)について、自民党の神戸市議団は2日、記者会見を開き、無所属で立候補している新人の前参院議員、清水貴之氏(50)を推薦することを決めたと発表した。 【写真】兵庫県知事応接室に置かれた「おねだり」贈答品の数々 清水氏は日本維新の会に所属していたが、告示直前に離党。党派を問わず幅広い支持を呼びかけており、維新が支援する方針を固めている。 この日の記者会見には清水氏も出席。市議団の平井真千子団長が「会派で協議した結果、清水候補を適任と認める」と述べた後、政策協定書に署名し、推薦書を手渡した。 同席していた自民党神戸市支部連合会の坊恭寿(やすなが)会長は、自民県連が1日に独自候補を擁立できずに自主投票を決めたことについて、「非常に残念」としつつも、清水氏の訴えている施策や思想について「(市議団と)さほど変わらない」と指摘。「維新との距離がわれわれにとっては一番懸念するところだが、市議団と意思疎通を図ると明言をいただいた。現状で自民党の支持者にお示しできる最良最善の候補」と述べた。 清水氏は「この混乱は政党間の対立を超えて正していかなければいけない。大変心強い」と話した。 兵庫県知事選にはこのほか、いずれも無所属で、元同県尼崎市の市長で新人の稲村和美氏(52)▷前知事の斎藤氏▽医師で新人の大沢芳清氏(61)=共産推薦=▷レコード会社経営で新人の福本繁幸氏(58)▷政治団体「NHKから国民を守る党」党首で新人の立花孝志氏(57)▷ニュース分析会社社長で新人の木島洋嗣氏(49)-の6氏が立候補している。